板金修理ができないアルミ素材
最近の車は走行性能の向上というより燃費性能を向上するための一環として軽量化がされています。
その方法としてはトヨタがよく行うボディ剛性の低下と引き換えにしながら鋼板を薄くすることや無駄な装備を付けない、力のかからない部分に樹脂パーツを使うなどですが、一歩進んだ車になるとボディパネルそのものをアルミ素材にするということも行われています。
アルミ素材は身近なところでキッチンなどで使うアルミ箔がそうなのですが、一般的なボディパネルの素材として使われる鉄よりも軽量でさびないというメリットがある反面、強度を確保することができないという車としては大きなでめるっとを持っています。
これで安全性は平気なのかと思ってしまいますが、大丈夫です、自動車メーカーもバカではありません。
アルミ素材を採用するところは直接力が加わるところではなく、しっかりとしたフレームがあってその外側にかぶせるようにつけられているので、その部分が軟なアルミ素材でも全く問題ないのです。
ただやはり外からの力には弱く、基本的には板金修理ができないため、アルミ素材を使ったボディパネルはほとんどの場合、即交換となります。
その分修理費用も高くなるので、自動車保険も車両保険に加入しておいた方がいいのかもしれません。