最近の車は走行性能の向上というより燃費性能を向上するための一環として軽量化がされています。
その方法としてはトヨタがよく行うボディ剛性の低下と引き換えにしながら鋼板を薄くすることや無駄な装備を付けない、力のかからない部分に樹脂パーツを使うなどですが、一歩進んだ車になるとボディパネルそのものをアルミ素材にするということも行われています。
アルミ素材は身近なところでキッチンなどで使うアルミ箔がそうなのですが、一般的なボディパネルの素材として使われる鉄よりも軽量でさびないというメリットがある反面、強度を確保することができないという車としては大きなでめるっとを持っています。
これで安全性は平気なのかと思ってしまいますが、大丈夫です、自動車メーカーもバカではありません。
アルミ素材を採用するところは直接力が加わるところではなく、しっかりとしたフレームがあってその外側にかぶせるようにつけられているので、その部分が軟なアルミ素材でも全く問題ないのです。
ただやはり外からの力には弱く、基本的には板金修理ができないため、アルミ素材を使ったボディパネルはほとんどの場合、即交換となります。
その分修理費用も高くなるので、自動車保険も車両保険に加入しておいた方がいいのかもしれません。
エルニーニョ現象だか異常気象だかわかりませんが、ここのところ日本の天候は不安定になっています。
突然の豪雨や雷、竜巻、突風など日常生活を脅かすようなことも度々です。雷が鳴る前後に降ることが多い雹もその1つです。
雹は簡単にいってしまえば氷の塊で、それほど脅威に感じることもないように思えますが、その雹の大きさがゴルフボールほどの大きさになったとしたらそうも言えなくなるでしょう。
場合によっては、屋根を貫通したり瓦を割ってしまったりして家もかなりも損傷を受けることになります。
当然ながら薄っぺらい金属でできている自動車においてもそのような巨大な雹をまともにくらったら、大きなへこみを作ることは必至です。
特に最近の車は軽量化のためにボンネットやルーフがアルミで出来ているものもあり、そういった場合にはかなり深いへこみを作ってしまうことになってしまうのです。
こういう場合でも車両保険などに加入していればそれなりに補償してもらえるわけなのですが、ちょっと面白いのが雹の扱いです。
雹は天候の変化によってもたらされるもので、いわゆる天災といわれるものなのですが、損害保険の世界では雹は「物の落下」という扱いがされ、二回のベランダから植木鉢が落ちてきたときと同じ扱いをするのです。
確かに氷の塊が上から落ちてきたという事になるので正解といえば正解なのですが、なぜか腑に落ちない気持ちがあるのも確かです。
こういったことに少しでも安心感を求めるのであれば、ボディのアルミ合金を使った車は選ばないほうがいいでしょう。
自分の車を守るために保険が車両保険というものですが、一般的な対人・対物保険などと比べると保険料がかなり高くなるのが玉にキズです。
車両保険は、対象車両の危険度と補償する金額によって保険料が割り出されます。
時に車両自体の危険度による保険料の違いは大きく、同じような販売価格の車でも、大衆車と巣ポートモデルとでは10万円単位で保険料の差額が生まれてきます。
危険度というのはそれまでに同じ車両がどれだけ事故を起こしてきたか、保険金を支払ってきたかという損害保険会社独自の調査や統計によって決められており、比較的落ち着いた年齢層が運転するカローラなどでは危険度が低いとみられ、逆に若者が無茶をするような小型スポーツモデルや無駄にハイパワーエンジンを搭載するトヨタレクサスの上級モデルなどでは危険な車として扱われます。
更に盗難被害が多い車種も高額な保険金となることが多く、ハイエースやインプレッサ、ランサーエボリューションなどではビックリするほどの保険料か、中には車両保険を断られる場合もあるほどです。
そこでこの高い車両保険の保険料をどう見るかです。
高い保険金を支払ってまでも安心を得たいのか、それらは自分でキチンと管理するから車両保険を必要としないのか、その価値観が車両保険に加入するしないを決めるポイントだと思います。
車両保険に加入していいても使わない人は全く使わないが、一度でも使うと何回も使うという傾向があるようですので、自分がどちらに属するのか判断すると良いでしょう。
事件性のある交通事故に当て逃げというものがあります。
ひき逃げのように人間の命がかかわってくることは広く知られて、その防止策や法律の制定などがされることが多いのですが、この当て逃げほど軽くみられている事故はないでしょう。
目の前で当てられるというのであれば追いかけて警察に突き出すこともできますが、公共の駐車場などに止めておいてドライバーがいない時にあてられてしまってはどうすることもできません。
これはそのあてたドライバーの罪の意識が希薄であるという事が一番の原因で、「ただぶつかっただけ」という安易な考え方がいけないのです。
ひき逃げであれば、罪の意識もそれなりに出てくるのでしょうが、当て逃げの場合は「ばれなければそれでよし」という傾向が高いのです。
当て逃げというと何か派手な印象がありますが、意外と身近なところで被害者や加害者になっていることがあります。
例えばスーパーの駐車場に車を止めて、ドアを開けた時に隣の車にドアをぶつけて傷やヘコミなどをつけてしまった・・・これも立派な物損事故でそれをそのままにして立ち去ってしまった・・・これは完全に当て逃げ事件です。
検挙されれば場合によっては刑事罰が科せられるので、ちゃんと事故処理をしてもらいましょう。
そうすれば自動車保険を使った示談で済むかもしれません。
自動車保険は基本的に交通事故などを起こした時に相手の「人間」や自動車や壁など「もの」に対して補償するというものです。
いわゆる対人保険、対物保険というものがそれで、その2つの保険をベースとして自分なりの自動車保険というものを作り上げていくわけです。
しかし、交通事故というのは相手を死亡させてしまったり怪我をさせてしまったり、何かを壊してしまったりという事だけではなく、それくらいの交通事故となると必ず自分の方に何らかの被害が出ているはずです。
そのような相手ではなく、自分側の損害も補償してくれるというものも自動車保険には用意されています。
搭乗傷害保険や人身傷害保険などがそれにあたるのですが、それらは全て「人間」に対してのものです。車体などの対する補償は、また別に車両保険というものに加入する必要があります。
ただ、この車両保険、場合によってはベースとなっている保険よりも保険料が高くなることもあり、なかなかそこまで加入する方というのも多くはないのです。
しかし、通販型自動車保険では車両保険の比較的安く加入できるような形で宣伝されていますが、そこの落とし穴があります。
だいたい安い金額で加入できる車両保険には、免責額や条件範囲が設定されているのです。ですから、フルで車体を補償してもらうにはもう少し高い保険料になることを想定しておきましょう。